sixqueens’s blog

コンピュータ、読書、語学学習、ゲーム、資産運用等に関する雑記を書きます。

理解に至るまでの遠い距離

先日、『BLEACH』という漫画を読んだ。

漫画の内容はさておき、作中に登場する藍染惣右介のセリフには印象に残るものがあった。

「憧れは理解から最も遠い感情だよ」

 

 

現代の日本人の多くは強い宗教信仰を持たない。

一方で、「推し活」と称し、好きなアイドル、俳優、声優、もしくは二次元上のキャラクターの活動を支援するため、自身の可処分所得を献身的に費やす人々が増えていると聞く。

 

さて、推し活に精を出す人は推しのことをどの程度理解できているのだろうか?

 

例えば、トゲナシトゲアリを推す人々が、推しのことを理解するには何をすればよいのだろうか?

 

 

この答えを得るため、推しと同じように楽器を演奏することにした。

 

手始めに、ゲームセンターにある音楽ゲーム『GITADORA』に手を出してみることにした。

なんと、GITADORA にはトゲナシトゲアリの「雑踏、僕らの街」が収録されており、ギター、ベース、もしくはドラムを使って演奏を体験できてしまうのだ!

 

ドラムでゲームを始めた。

まずは一番簡単な難易度である BASIC で「雑踏、僕らの街」を演奏した。

ドラムを叩く経験が初めてということもあり、戸惑ったものの、難なくクリアすることができた。両手だけではなく、足も使って操作をしないといけないことを学び、これが新鮮だった。

 

GITADORA では原曲の「雑踏、僕らの街」が収録されており、背景にはガールズバンドクライの OP の映像が流される。*1

推しを眺めながら、楽しく演奏を疑似体験できる。GITADORA は素晴らしいゲームだ!

 

気分が良くなったところで、BASIC の次に簡単な ADVANCED でプレイを始めた。

悲しくも、ここで GITADORA の洗礼を味わうことになった。

BASIC とは打って変わって、ADVANCED では降り注ぐノーツ*2の数が増え、ノーツが落ちてくる速度も上昇しており、さらには、手と足を同時に操作しないと対応できないような譜面で曲が構成されていた。

 

急上昇した難易度に文字通り手も足も出ず、筐体の前で放心した。

 

ADVANCED でも十分難しいのに、これより難しい難易度が 2 つも用意されている。MASTER をクリアするほどの実力を身につければ、推しを理解出来たと言えるのだろうか。

「雑踏、僕らの街 (MASTER)」クリアに向けた、遠い旅路が始まった。

 

 

*1:画面の透過率を上げると映像が見やすい

*2:音符を模したシンボル

熊が残した痕

2025年も終わりを迎えつつある。

本年の世相を表す「今年の漢字」として、「熊」が選ばれた。

 

熊と聞くと、熊本を思い出す。

熊本といえば、熊本の狂犬、井芹仁菜が世間を騒がせていた。

 

井芹仁菜は、東映アニメーションのオリジナルアニメ作品、「ガールズバンドクライ」の主人公だ。

私にとって、2025年はガールズバンドクライの影響を受けた1年であった。

 

ガールズバンドクライは、神奈川県の川崎周辺でバンド活動を行う少女たちを描いた作品だ。

主要キャラは3DCGで描かれており、作中で活動するトゲナシトゲアリというバンドが、現実でもバンドとして活動する点が特徴的だ。

 

1話は井芹仁菜が川崎駅前で「空の箱」を歌うシーンで幕を閉じる。

降り注ぐ雨雫や、モザイク調のガラスに反射する光の美しさに目が奪われ、1話を観た段階で、この作品が持つ他の作品には無いものを感じた。

 

1話の後も、2話ごとにライブシーンが用意されており、これらは全てYouTubeに公開されている。ネタバレを気にしない人は、ライブシーンのみを先に楽しむこともできる。

 

3DCG作品と聞くと、まず嫌悪感を抱く人がいるだろう。私もその1人であった。

だが、この作品では嫌悪感や違和感を覚えることなく、13話連続で視聴することができた。これは「イラストルック」という技法が功を奏した結果であろうか。

この作品の中で採用された技術の詳細については、公式本で解説がなされている。興味がある方はぜひこの本を手に取ってほしい。

 

そして、ガールズバンドクライは、ただCGが綺麗なだけの作品でもなく、初見では気が付きにくい演出や造形にも、細かな工夫が施されているように感じた。

これにはライブ会場に羽ばたく鳥の数や、最終話のOPにのみ追加される特殊カット絵、振動する楽器の弦、指ごとに異なるマニキュアの色等、様々な例があるが、詳細は各々で見つけてほしい。

 

話が少し脱線するが、何度も作品を観るたびに、新しい発見を得られる作品がかつて存在していた。

それは今から遡ること十数年前の 2008 年に P.A.WORKS によって製作されたオリジナルアニメ作品、「true tears」だ。

 

この作品も何気なく見ているだけでは気づけない描写が数多く含まれていた。湯浅比呂美という主要キャラが富山の狂犬と称されていた点でも、ガールズバンドクライと共通したものを感じた。

この作品には熱狂的なファンが存在し、このファンの一部は15年以上の年月が経過した今でも、続編を待望していると聞く。

 

true tears の OP では、各キャラクターの視線を媒介して映像が切り替わっていく演出が採用されていた。

視線に着目して、ガールズバンドクライのバンドシーンを見てみると、各メンバーは演奏中の手元に視線を向けるだけではなく、観客や他のメンバーに視線を向けるような仕草をしていることに気が付いた。

後半のライブシーンになるにつれて、このような仕草が目立つようになるのも、メンバーが成長したことを示唆する演出なのであろうか。

カメラの位置と、キャラの視線を用いた演出を加えられることは、3DCGを用いることによる利点なのかもしれないと思った。

 

ところで、これまでCGと演出について述べてきたが、トゲナシトゲアリがアニメ作品の中で歌う楽曲の歌詞の内容に惹きつけられるものがあった。

30以上の曲がリリースされているが、以下のような主張が歌詞に込められた楽曲が多い。

  • 周囲の人々が持つ「普通」「正しさ」に対する違和感
  • 体制に迎合できない自身を肯定し、自身にとっての「正しさ」の追求

 

これらの主張がトゲとなり、社会にうまく馴染めなかった経験を持つ人々の心に刺さる。

特におすすめしたいのが、以下の2曲だ。

いずれの楽曲も、歌詞だけでなくMVも含めて楽しめる。

  • 傷つき傷つけ痛くて辛い
    「誰が決めつけた正解を壊すには長い時間がかかるけど」という一節が特に印象に残った。惰性によって正解とされているルールを正しく壊すには、時間と労力を伴うことが多いことを日々実感している。

    この曲のMVでは、体制側の人間は謎のマスクを身に着けているが、これがガンダム作品を想起させる点も良い。
  • ダレモ
    「孤高に咲く花 ~ 有象無象 勝手にどうぞ」の箇所が押韻を含めて特に印象に残った。
    「UZO MUZO KATTENI DOUZO」の精神を見習って生きていきたいと感じた。

 

トゲナシトゲアリのCDは色々出ているが、2025年12月時点では以下のアルバムを買うことで主要な曲が手に入る。

  • 棘ナシ
  • 棘アリ
  • 小指立てませんか
  • 全部をさらして生きてやる

 

ダレモを始めとする上記に含まれていないシングル曲や、Instrumental版が聴きたくなった場合はシングル曲を買うと良い。小指立てませんかの収録曲のInstrumental版が聴きたい場合は、アニメBDを全て買うことでこれらを手に入れることが出来る。

 

なお、第1話の製作には2億円もの費用がかかったと噂されている。

このような作品を、数千円のBDを買うことで何度も視聴できるのはお得だと言える。

配信等で一度見てみて、一度では解釈しきれない何かを感じたのであれば、BDを買うことをお勧めしたい。

 

そして、トゲナシトゲアリのリアルライブを収録したBDも販売されている。

アニメファンにとっては、輪廻の理が特に楽しめる構成になっている。

 

なお、ガールズバンドクライの舞台川崎にあるチネチッタ川崎には、LIVE ZOUNDという特殊な音響設備で映像を楽しめるシアターがあり、2025年末から2026年の三が日にかけて、LIVE ZOUNDでガールズバンドクライの劇場版総集編と、1st Live 薄明の序奏の映像が上映される。

LIVE ZOUNDの音響設備は、空になった缶やポップコーンの容器を振動させるほどの音を出し、他の通常の劇場では味わえない体験を得られる。この年末年始は、ここでしか得られない栄養素を摂取するチャンスだ。

 

トゲナシトゲアリは野外フェスで爪痕を残した。

トゲナシトゲアリが放ったトゲが刺さった人間の1人として、2026年は私も爪痕を残せるような活動に取り組んでいきたいと思う。

I'm here

SONYウォークマン NW-A307 の購入後 1 カ月が経過したのでレビューしようと思う。

 

SONYウォークマンを使い続けて 20 年になるが、今回初めて android 搭載モデルを購入した。

ウォークマンのバッテリーの持続時間を重要視していた為、エントリークラスの S モデルを愛用してきた。S モデルはバッテリー持続時間に優れる反面、記憶容量が少ない。

バッテリー持続時間と大容量のモデルが登場しないかと待ち続けたものの、一向に登場する気配が感じられなかった為、痺れを切らして NW-A307 を購入した。

 

感想としては 素晴らしい!!の一言に尽きる。

 

まず、音質が良い。

大容量を持つから、高い音質の音源を持ち運べるとも言える。

S シリーズ自体は容量に制限があった為、PC からウォークマンに転送する際にビットレートを落としていた。64 GB + SD カードの容量があるとこれが不要となり、結果として今まで聴こえていなかった音が聞こえるようになった。

 

そして、今までは持ち運ぶ曲を厳選していたが、この厳選をしなくてもよくなった。

PC 上に保存されているものの、流されずに忘れ去られていた曲たちを、持ち運べるようになった。

曲をランダム再生するうちに、ふと懐かしい曲が流れてくる。

まるで「あたしはここにいるよ。あたしは誰かに触れてもらいたいの…」と、曲が主張するかのように。

 

それでは聞いてください。

アニメ "ef - a tale of memories."より、宮村みやこさんが歌うエンディングテーマ。

"I'm here"

 

2025年の抱負

気が付くと年が明けて2025年を迎えていた。

新年の抱負を書き残そうとするうちに、気が付くと4月1日を迎えていた。

 

今年は以下の2つを頑張っていこうと思う。

  1. React アプリケーションの作成
  2. 生成AI の活用

 

React アプリケーションについては以前から挑戦しようと思っていたものの、あまりきっかけがなく取り組めていなかった。

趣味のプログラミングとしては、Python で株の分析を行っていたが、これはアドホックな処理が多く、使うときに Jupyter Notebook を立ち上げることで用が足りるようなものだった。

しかしながら、分析期間の絞り込む際に手で日時情報を打ち込む必要がある等の、オペレーション面での面倒さが残っていた。

これを改善する為に、React で操作画面を作成し、バックエンドで稼働する株の分析結果を取得して画面に表示するようなアプリケーションを作成した。

分析対象の株価の OHLC データをDBに格納し、React のアプリケーション上から取得可能にした。

これを安価で維持する為に、AWSの S3 上に React アプリを配置した。

WEB ブラウザから CloudFront を通じて S3 上に配置して React アプリにアクセスすると、認証が求められる。ここでは Cognito を用いて GoogleFacebook 等の IdP を採用しており、Google であれば許可された gmail のメルアドを用いて認証を行う場合、メルアドに紐づいたトークンが割り当てられるようにした。

このトークンを元に、バックエンドの分析処理を起動したり、DB内のデータのメンテナンスを出来るようにした。

Javascript や Typescript のコーディング経験が無かった為、序盤はデバッグに苦労した。2 週間ほど経つと、ある程度デバッグの方法が分かってきて実装が進んできたが、今度は Javascript 特有の問題に苦しめられた。

Javascript のライブラリは Github 上に色々と存在しているものの、メンテナンスが放棄されているものが多いような気がする。

Python であれば Pandas というデファクトスタンダードとされているデータ分析用のライブラリがある。これと似たようなライブラリが Javascript でも確認されたが、途中でメンテナンスが放棄されており、足りない機能は自分で実装することになった。

React にこだわる必要が無ければ、Javascript で書く必要はなかったのでは、とふと思った。

 

生成 AI についても、株の分析アプリへの組み込みを行っている。

様々なサイトがあると思うが、以下のようなサイトで「10日後の株価を予測するコードを生成してください」と尋ねると、要件に従ったコードが生成される。そして、実際に動かしてみるとまぁまぁ動く。予測精度はイマイチだったが、チューニングをすることで実践に使えるようになるかもしれないので、色々と試してみようと思う。

Quantitative Finayance Assistant-Free Quantitative Finance AI Tool

 

 

 

Backtraderを用いて高速PDCAサイクルを回す為のTips

Backtrader のコードに 2 点の変更を加えた。

  1. backtrader_plotly の導入
  2. cerebro.optstrategy の採用

 

backtrader_plotly の導入

backtrader の plot 機能を使うことで、ストラテジーに従ってどこでアセットの購入を行い、どこで売却を行ったのかが記録された画像の出力が可能となる。

この画像は matplotlib で出力される静的な画像であることから、細かい部分が見づらいという課題が残る。

 

この課題に対して、backtrader_plotly の導入を行うことで、動的に拡大/縮小/範囲選択が出来るようにした。

 

 

以下は backtrader_plotly による出力サンプルだが、日足の情報や売買履歴の目視確認やコードのバグの修正が容易となった。

 

 

cerebro.optstrategy の採用

backtrader のストラテジーの実行を行う際に、optstrategy という関数がある。

これにパラメータの候補を渡すことで、各パラメータの組み合わせに応じたストラテジーが実行され、結果の比較を行うことが出来る。

 

短期の移動平均が、中期の移動平均を上回った時を買いとするストラテジーの採用を検討する際に、短期と中期として採用すべき期間にどの値を設定すればよいのか、といった疑問を持つだろう。

これに対する一つの回答が、短期には 3,4,5, … ,9,10 を、中期には 15,20, ... 45,50 をパラメータの候補として与え、短期と中期のパラメータの組み合わせ毎にストラテジーを実行し、この結果の比較を行うという方法となる。

 

scikit-learn のような機械学習のライブラリを使う方法もあるが、簡易的に試すだけであれば optstrategy で十分だと思う。

 

実行されたストラテジー毎に、以下の例のようなレポートも出力される為、自分の嗜好にあったストラテジーの模索が容易となった。

 

 

 

ストラテジーの立案、ストラテジーの実行、結果のレポートの確認、ストラテジーの改善の PDCA サイクルを回す為には、結果の可視化に力を入れるべきだと思う。

雑記(2021年)

  • 就職
    新卒で入って10年近く所属していた会社を退職し、株の売買益で暮らす根無し草のような生活をしていた。

    この生活が半年ほど続いた段階で、自分の短期トレーダーとしての資質の無さ、短調な生活から来る飽き、自堕落な生活から来る成長機会の喪失への恐れ、等を感じるようになっていた。

    この頃、前職を退職した後で失っていた労働意欲が少し回復していたこともあり、知人の紹介で、とある会社の選考を受けて、現在はこの会社に所属している。

    前職ではITプロジェクトやサービス運営を管理する、Managerのロールを担当すること時期が長かったが、現職ではIndividual Contributorとして自身の腕を磨くようなロールへの路線変更を行った。

    ジョブとしてはシャーマンのような仕事をしている。
    クライアントのお悩みに対して、卜占や予言や治病を使い分けて対応したり、場合によっては謝罪を繰り返す謝男(シャーマン)を演じたりしている。

    世界中の様々な国で暮らしている人々と、メールやチャットやビデオ通話を通じてやりとりを行うことから、英語力を鍛錬する必要性も駆られている。

    スキルアップの機会には事欠かない状況である為、次に労働意欲を失うまでは今の環境で頑張ってみようと思う。


  • 2021年も色々と下手を打った1年であった。
    一番は、35ドルあたりで買ってからホールドしていたNVDAを、2021年の1月に570ドルあたりで手放したことだ。

    2021年5月あたりでFRBがテーパリングに言及するかと思っていたことから、早めに米株から撤退を決めていたが、これが早すぎる決断となってしまっていた。

    前年の秋から半年以上ヨコヨコを続けていたNVDAは、2021年5月頃から再び上昇を開始して、現在は分割前価格で1200前後を推移している。

    「一生一緒にエヌビディア♪」こんな風にカキコしていた日々が懐かしい。
    今はエヌビディアに復縁を申し込むタイミングを見計らっている。

  • 為替
    2012年にトルコリラルーブル建ての公社債を買って以来、年利10%前後の利子が付きつつも、為替の変動によって円ベースで損失を抱え続けている。

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     |∪  リラ      l∪::|    |∪ | ルーブル  | :::::|
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     |ヽ_二コ/   /::::::::::|    |  ヽ  / \  /::::: |          i" ̄ ̄: ̄ ゙̄!.
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    .ヽ、|__介_介___!/.  ヽ、|___介_介____!/       |       .| .|
         ノ/  ノノ             ( (  ((           |  ⑪      | .|
        ( (  ( (               ) ) ) )           |_从___|/
    .     \\ \ヽ            /ノ / /            ///
           ヽ ., - '' "   ̄  ̄  " '' - , / /            .///
            (                )              ノノノ
           :| ゙ ' ー-  , , _ _ , , -‐ '' " |三三三三三三三三三三ン
            ゙ ' ー - , , ___ _ ,  -‐ '' "

    特にトルコリラについては、「国のトップがあんなんだと大変だなw」という感覚で眺めていたが、冷静に考えると我が国の現内閣総理大臣を見ている限り、他人事では無い気もしてくる。

    ひょっとすると、暗黒時代に突入する前の歴史の転換点にいるのかもしれない。