sixqueens’s blog

コンピュータ、読書、語学学習、ゲーム、資産運用等に関する雑記を書きます。

インド滞在記<アウランガバード>

2018年12月の土日を使って、0泊3日でアウランガバードに一人旅をした時の記録を残す。

アウランガバードにある2つの世界遺産を回った。

金曜の夜中1:10にPuneの国道の路肩からバスに乗り、5:30頃にAurangabadの中央バス停付近で降りた。

片道560Rs。エアコン車で1列席の最後部の上階席だった。

エアコンの風の直射で寒いくらいだったが、ラグが提供されていたのでなんとかしのげた。

バスの後部の上階席は上下に激しく揺れると聞いていたが、ほどよく眠ることが出来た。日本の夜行バスと違い、フラットシートで足を伸ばして寝られるのは本当に良いと思う。

 

 

 

事前に調査した以下の情報を元にして、

早朝にエローラに行き、昼にエローラからアジャンタに直行し、アウランガバード市内に夕方に戻る行程を立てていた。

アジャンタ石窟群

  • 営業時間:9:00-17:30
  • 所要時間:3時間

エローラ石窟群

  • 営業時間:6:00-18:00
  • 所要時間:4時間

移動時間

  • アウランガバード市内⇔エローラ:1時間(チャーター車)
  • アウランガバード市内⇔アジャンタ:2時間(チャーター車)
  • エローラ⇔アジャンタ:1.5時間(チャーター車)

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早朝ということもあり公営バスは出ていなかったので、タクシーをチャーターした。

このあたりの相場は1日チャーターで3500ルピーという感じではあったが、粘り強く交渉することで3000ルピーまで下げることが出来た。

 

タクシーの客引きが所属している旅行代理店に行き、前金の1000ルピーを支払った。

私が担当ドライバーとが運転する車に乗り込み、エローラ→アジャンタの順番で行きたい旨を伝え、車は目的地に出発した。この時既に6時半頃だった。

 

出発して10分頃経過した時、道端にいるドライバーの知り合いらしき人が1人こちらを見ていた。

「親戚を近くまで乗せていいか?」とドライバーが聞いてきたので快諾した。

 

すると、なんということだろう。

 

知り合いは大人3人子供2人の5人家族で、5人乗りの車に私も含めて7人乗ることになってしまった!!

私は後部座席に座っており、後部座席に5人が詰まった状態で車は再び走り始めた。

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そんなこんなで出発して1時間ほど経過し、エローラにいつ着くのか尋ねると、

ドライバーは「エローラ?今はアジャンタに向かっているんだぞ!」と答えた!

 

タイトに組んだスケジュールが狂い、怒り口調で問いただすと、車は止まった。

怒る私に対して、「この日本人はなぜそれほど怒ってるんだ?」というような眼差しを向けられていて、時間に対する感覚の違いを感じた。

怒りつつも、『ここで降ろされたら帰るのに苦労しそう』や『すでに1時間逆方向に走ってるなら戻っても無駄』と逡巡し、そのままアジャンタに先に行くことにした。

 

乗り込んできた家族はアジャンタのすぐ近くの村に住んでおり、ぎゅうぎゅう詰めの乗車状態が結局のところ2時間続くことになった。

近くまで乗せるというのがアジャンタだと分かっていたら、普通に断っていたと思う。

また、ドライバーは親戚から乗車代を徴収していた。

日本だと無い光景だな、と思った。

 

 

余談だが、途中でガソリンを補充した時も、ドライバーは私に代金を払うように言ってきたが、代理店からガソリン代は客持ちという話を聞いていなかったので断った。

仕事に対するルーズさ、言った者勝ちなどの人の特徴がアウランガバードでは目立った。田舎だからかもしれない。

 

アジャンタ石窟群

アジャンタの駐車場から石窟に移動するバスが有り、このバスの運転間隔、1便の乗車人数制限により往復で40分ほどは時間をロスすることになる。

このロス分も含めて、3時間の観光時間は妥当だと思った。

 

日本史の図録で見たことのあるような壁画や仏像が数多く残っていた。

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観光中にIITの学生に話しかけられ、一緒にセルフィーを撮り、連絡先を交換した。*1

エローラ石窟群

案の定時間が足りず、見どころのありそうな部分を中心に足早に回る形となった。

エローラの方が、質/量ともに見どころが多かった。

 

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エローラの後は、旅行代理店に戻り残金の2000ルピーを払った。

手持ちの通貨が少なかったので残金はクレカ払いで、という話を朝の段階でしていたのに、実際は出来ず最終的に現金払いをすることになった。

この町では口論することが多く、非常に疲れた。

 

レストランでyakitoriを食べた。酸味のあるソースが斬新だった。

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帰りも夜行バスに乗り、ほどよく寝ることが出来た。

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日本では発生しないような出来事に遭遇し疲弊したこともあり、もうアウランガバードに行きたいとは思わないが、良い経験は出来たように思えるので、石窟に興味がある人はアウランガバードに行ってみて欲しい。

*1:学校名が印刷されたパーカーを着ていた