2018年下旬に2ヶ月間、インドに滞在した。
この期間、平日はオフィスで働き、週末にインド国内の都市に観光するような生活を続けていた。週末の2日間という限りある時間の中で、往復の移動と観光を済ませる為に、深夜帯の交通機関を多用した。この記事では、インド国内における以下の交通機関の利用方法の概要を紹介したい。
- 夜行電車
- 夜行飛行機
- 夜行バス
<前提条件>
私は短期出張でインドに滞在していた為、現地の携帯電話(スマートフォン)を保持していた。この有無によって旅の難易度が大幅に変わる為、以降は現地の携帯電話を保有していることを前提に話を進めていく。*1
夜行電車
インド国内を移動する際に、第一の選択肢になるのが電車だろう。
【メリット】
- 値段が安い
- 移動可能な範囲が広い
- 日本人旅行者の体験談が多い
【デメリット】
- 遠距離移動に時間がかかる
<会員登録、予約>
他の人が詳細な手順を記事にして公開してくれているので、この紹介に留める。
https://5star-traveler.com/2017/04/01/cleartrip-reservation
https://yukinkoblog.com/indiantraincompletemanual1/
私は現地の携帯電話番号を使ってIRCTCに登録して、Cleartripと連携させて、CleartripのWEBサイトorスマホアプリから一般枠(非外国人旅行者枠)で席の予約をしていた。
等級は2等エアコン車で、席はUpperを取っていた。
Side Upperの席を取る方が、カーテンで隔離されるプライベート空間が増えるので、一人で移動する人にとって良い。*2
<注意点>
これは他サイトにあまり書かれていないが、インドの電車は到着前に駅名のアナウンスがされないので、自分がいつどこで降車するのかを把握しておく必要がある。
ところが、インドの電車は数時間遅延することが頻繁にある。
この為、以下のようにして”降りるぞ!”という強い思いを抱いておく必要がある。
- Googleマップで自分がどこにいるのかを定期的に把握する
- 車内を巡回する車掌と事前にコミュニケーションを取って、自分が降りる駅をアピールしておく
- 電車の遅延ステータスをWEBサイトorスマホアプリで入手する
("india train live status"等のキーワードで検索すると、色々なサイトが出てくる)*3
夜行飛行機
電車やバスだと移動に10時間以上かかる場合は、LCCを使うといい。
<会員登録、予約>
電車と同様にCleartripを使うと便利だ。予約時には、電車と同様に、電話番号とパスポート情報を入力する必要があるので、手元に用意しておくこと。
色々な会社があり、私はAirAsiaとGoAirを利用したが、いずれも遅延無く、サービス面でも特に不満は無かった。値段と時間帯で好きな会社を選ぶといい。
荷物に関しては、機内持込み7kg 預け荷物15kgとなっていたが、機内に14kg持ち込んでも特に何も言われなかった。
<注意点>
インドの空港はセキュリティチェックが厳しいので、3段階の軍人チェックを受けることになる。待機列は長く、上手くチェックを通過出来ないと、列に並び直しになる。
- 空港入場時:パスポートと航空券(電子媒体も可)を見せる
(この後で、各航空会社の窓口で、紙の航空券を発行する) - セキュリティゲート通過前:航空券(紙媒体)を見せる
- セキュリティゲート通過時:パスポートと航空券(紙媒体)を見せて、航空券にスタンプを押してもらう
また、国内線といっても1時間前にチェックインが締め切られたりするので、早めに空港に行っておく方が良い。
夜行バス
電車や飛行機では微妙に条件が合わない時に有用となるのが夜行バスだ。
だが、夜行バスは利用難易度が比較的高く、また、現地のインド人もオススメしないと言っていた。*4
この点を留意して利用要否を判断して欲しい。
<会員登録、予約>
2018年12月時点では、Cleartripは夜行バスに対応していなかった。この為、redBusというサイトを使った。インド国内では、国際クレジットカード(VISA)が使えない場面に遭遇することがあるが、このサイトではVISAが使えた為、外国人向けとなっている。
予約時の注意点については、下記サイトに書いていることが概ね合っている。
https://katsuo-money.com/2018/12/22/post-6666/
インドの路面にはスピード抑制の為の凸が設置されていて、ここを通過する際に車体が揺れる。一般的に、後部座席、Upperシートの方が揺れやすいので、酔いやすい人は注意されたい。
私は最後部のUpperシートを取ったが、疲れていたせいもあり問題無く寝ることが出来た。一方で、エアコンの風が直射されていた為、ブランケットを被っても寒かった。
<注意点>
バスの乗り場/降り場は、ローカル旅行代理店の前や幹線道路の路肩などが設定されており、外国人にとっては全く勘所が掴めないことが多い。
予約時に乗り場/降り場を選択することになるが、この時に住所をGoogleマップでおおよその場所を逐一調べて、自分にとって一番都合の良い場所を根気よく探す羽目になる。
予約が完了すれば、redBusのスマホアプリ上で乗車予定地をマップで確認出来るが、私が利用した時は、このマップ上での乗車予定地点が誤っていたことがあったので、十分に注意されたい。*5
まとめ
この記事では、移動時間短縮の為に有用な3つの交通機関に関して、簡単な紹介を行った。
私がこれらを実際にどう使ったかについては、個別で記事を執筆する予定。
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