2020年は下記2テーマを軸にして投資を行っていく。
- リセッション対策
- 東京オリンピック触媒銘柄探し
1.リセッション対策
『リーマンショック後に始まった、先進国における金融緩和政策に伴う株価上昇トレンドが、まもなく終わる』と予測する有識者が増えてきている。
有識者の中でもとりわけ発言力のあるレイ・ダリオは、2019年からリセッションが始まると予測していた。
しかしながら、レイ・ダリオの予測は外れ、2020年1月18日時点で、株価上昇の饗宴は継続している。
一方で、著名投資家ジョン・テンプルトン卿が以下の格言を残したように、強気相場がいつ終わりを迎えるか、を相場に参加する当事者たちが知ることは難しい。
強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。
このような状況で、一般投資家は饗宴に参加し続けるべきなのか?
それとも饗宴から完全に抜け出し、贅を尽くす人々に羨望の眼差しを向けるのが良いのか?
どちらにも徹することが出来ない人は、レイ・ダリオが推奨する守りのポートフォリオを組むのも良いだろう。
このポートフォリオを組んでおけば、急にリセッションが来た場合でも致命傷を避けることが出来る見込みが高い。*1
もしくは、リーマンショックを予期していたと言われている有識者の動向を注視するのも良いかもしれない。
「堅」なポートフォリオで組みつつ、
10年前の金融危機を乗り越えた賢人達の動向を「見」ることで、生存確率を上げていきたい。
2.東京オリンピック触媒銘柄探し
今年の夏には東京オリンピックが開催される。
この東京オリンピック特需を目当てにして、関連企業の銘柄が数年前から買われて来た。
・大勢の訪日者を収容する建造物の需要が増える。
・訪日者が利用する公共交通機関の需要が増える。
このあたりに特需が発生することは、多くの人間が予測しており、既に関連企業の株価にも織り込まれている。今から投資してもリターンは期待出来ない。
しかしながら、「今まで訪日したことの無い人々が、日本に来て、日本特有の商品・サービスの良さを実際に体験」し、この「経験が契機となり、関連企業の海外売上高が上がる」というシナリオは不確実性が高いことから、まだ株価に織り込まれていない。
東京オリンピックをシャンパンタワーに例えると、最上段からシャンパン(訪日者)が注がれ、シャンパンは2段目(ホテル、公共交通機関、飲食店、…)、3段目へと滴り落ちて行く。
3段目、4段目になると、滴り落ちる量にも偏りが生じ、
「エッ!?まさかそんな企業にオリンピック特需が!?」といったことが起こりうる。
このような、あるイベントが触媒となり株価に影響を与えるケースの予測訓練として、東京オリンピックを活用したい。
*1:資産はドル建て換算